著者の森博嗣は、大学に勤めていた。
大学の教授は、安定しているかもしれないが、給料はそれなりだ。
金銭的自由を得るための、1つの手段として、ビジネスとして小説を書いた。
以降、1年に数冊以上のペースで計画的に作品を出版し、今では100冊以上の著書があり、物書きというビジネスを引退している。
この「
自由をつくる自在に生きる
」は、ビジネスとして書いたのでなく、珍しく、森博嗣の考え方を抽出した本となる。
自由の反対はなんだろうか。
辞書では、束縛、というところだが、この本では、支配としている。
生きていく上では、さまざまな支配がある、というわけ。
上記のような金銭的な支配、他人の目を気にしてしまう支配、仕事をしなきゃという支配などの外部的なもの。
それから、食欲や睡眠欲、思い込み、これには目がない、など、内なる支配。
そういった支配から解放されることが自由、というわけ。
言い換えて、自在、つまり、自分の思い通り、となる。
ポイントなのは、自分の趣味趣向という支配からも、解放されること、だと感じた。
甘いものに目がない私としては、甘いものに支配されている、ということになるわけだ。
もちろん、甘いものが好きで構わない。
けれど、自分の思い通りのタイミングではなく、つい食べてしまう、というのでは、自由ではない。
まずは、自分が何によって支配されているのか、考えてみるのが面白いと思う。
本では、他、いろいろなタイプの支配が、簡単に書かれている。
それから、著者流の、支配からの解放方法も、さくさくと書かれている。
読むのに時間はかからない。
こういう考え方がある、ということを知れる。
とても面白い考え方である。
そして、自分について考えてみると、とても深い。